アンディ・ウィアーの小説の映画化。小説の方は序盤で挫折。有難いことに映画化されたので、話の続きを知ることが出来た。
小説では、目を覚ますと宇宙船の中に一人という設定の妙に惹きつけられた。映画ではその辺りははしょられている。小説を読んだ人は物足りなく感じたのではないか。そこは映画と小説の特性の違いということで割り切ると、エンターテーメントとして至極楽しめる作品だ。
まず、最新のSFXとVFXの融合によるスペクタクルな映像に興奮する。宇宙を背景に宇宙船がリアルに描かれ、ビビッドなサウンドが高揚感を高め、スリルと感動をもたらす。宇宙シーンのほとんどはLEDスクリーンによるものだが、船内やエイリアンは本物の模型を使っている。ヴァーチャルとリアルをシームレスに自然に表現されており見事だ。
物語の肝は、人間とエイリアンの遭遇と絆。エイリアンと人間がこんなに仲良くなったのはET以来だろうか。エイリアンは木製の人形のようで宇宙人の概念を覆すような姿ではあるが、それが温かみを加えているようだ。このセンスの良さは気に入った。
ところで、年齢的な問題なのか集中力が続かない。3時間弱の作品は正直辛い。そんな訳で最後の20分位は必要ないように思えた。勝手な解釈ですが・・・。