本物のミステリー映画を見たかったら『教場』がお勧めだ。大好だったドラマの劇場版。期待して観に行ったが期待に違わぬ出来だった。劇場ではテレビ視聴では味わえない臨場感がある。この作品は思っていた以上に音響が没入感を喚起するのだ。気がつくと全ての神経がシーンに持っていかれている。3時間弱の大作だが気にならない。
風間は恐怖さえ感じる程に厳しい授業で生徒を追い込むが、ただ厳しいだけではない。様々な過去を持つ生徒達がその秘密と葛藤に向き合いながら成長していく。風間が卒業する一人一人に向き合うシーンは毎回泣ける。
出演者も豪華だ。過去に問題を起こしながらも卒業した警官達が総出演している。当時既に活躍していた者やその後活躍した者などいて感慨深い。ただ、今回の生徒は一人も知っている者がいなかった。なにより、主演の木村拓哉の鬼教官は当たり役だ。恐ろしい程はまっている。
劇中で発せられるハレルヤという言葉は自己肯定と勝利の意味で表現されている。レクイエムはその対比として用いられたのか。題名の意味が幾つも推測される。