
反骨精神と正義を感じたかったら、マイクル・コナリーを読め。何故なら、彼はそれに応えてくれるからだ。魅力的で有るがゆえに犯罪の多い街ロサンジェルス。そこで繰り広げられるクライムミステリー。レネイ・バラードシリーズ第6作目。不正を暴くという自然な行動が必ずしも警察社会では素直に受け入れられない。結果、無用の軋轢を生む。小さなミスが致命傷として迫害への火種となる。バラードはバッチと拳銃を盗まれるミスを犯し、窮地に追い込まれる。反骨精神と持ち前の機転でミスを取り戻し、同時に大きな事件を解決してみせる。今回も救ってくれたのはボッシュ刑事。同じように職場ではその正義感ゆえに異端の扱いを受け、不遇な者同士。ボッシュファンの私は、彼の登場は大歓迎。一方で気安く出て欲しくないような複雑な感情。
物語は正義が貫かれて清々しい。バラードとボッシュは、また未解決事件を減らしたが、同時に悩みを増やすことになった。
